シュワルツェネッガーが“差別”にメッセージ

アーノルド・シュワルツェネッガー(75歳)が、アウシュヴィッツを訪れた時に感じたことを「決して」忘れないと語った。1940年から1945年にかけ、100万人以上のユダヤ人やマイノリティが犠牲となった、ポーランドにある同強制収容所での経験は、これまでにしてきたどのウェイトトレーニングよりも「重み」を感じるものだったという。

シュワルツェネッガーは、自身のYouTube公式チャンネルに投稿した動画の中でこう語っている。

「アウシュヴィッツのようなところを歩くと、とてつもない重みを感じる。そこで起こった恐ろしい出来事を思い出させるものがあちこちにあるんだ。背中に感じる重みは、私がこれまでしたどのスクワットよりも重いもので、それが無くなることはない」

さらに、差別は「弱い者」がとる道だとして、こう続けている。

「ユダヤ人やいかなる人種、ジェンダー、性的指向に関する陰謀論を聞いて『なるほど』と思ったことはあるかい?」
「もし君が、宗教や肌の色、ジェンダーにより誰かを下に見なしているなら話をしたい。君がどうしてここにたどり着いたのかは分からないが、嫌悪的な信条により将来を棒に振った人々を十分見てきた。だから君が道の最後で後悔する前に話をしたい。罪悪感や傷のほかに、彼らは敗者と感じたんだ。戦争に負けたからだけではない。酷い負け犬のイデオロギーを信じてしまったからだ」
「彼らは嘘をつかれ、悲惨な結末を迎える誤った道に導かれた。彼らは、自分達の生活を良くするためには、他の人々の生活を悪くしなければならないという考えを信じたんだ。それは君を壊すものだ。弱いものの道だ。ヘイトに基づいたもので成功した運動は1つもない」
「君の心や性質は、君の体や筋肉と同じだ」
「人として成長したいなら、痛みと付き合わないといけない。不快さを受け入れ、苦労を楽しむ」
「今、君の前には2つの道がある。その1つは、今日辛いものだ。紛れもなく痛みを感じることになる。脳は無理やり新しい方法を考えなければならなくなる。弱い者の信条にしがみついている友達を何人かなくすかもしれない。でも君はその怒りとヘイトから自分を切り離すんだ。最終的に力を感じ始めることになる。君は、最も素晴らしいパワーを持っていることに気付くんだ。自分の人生を変える力だよ。君は最高に強い存在となる」