傑作ミステリー映画化「ナイル殺人事件」の特報解禁

“ミステリーの女王”の異名を持つアガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される「名探偵ポアロ」シリーズ。その映像化作品最新作となる、「ナイル殺人事件」の特報が解禁となった。


時代を超越した人気シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する、1937年に発表された「ナイルに死す」。この傑作ミステリーを前作「オリエント急行殺人事件」に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化するのが、今作「ナイル殺人事件」(10月23日に公開)だ。

今回、ポアロが難事件に挑む舞台は、エジプトの神秘ナイル川をめぐる豪華客船。ポアロの冷静沈着な語り口で始まる特報映像では、エジプトの名所・アブシンベル神殿やナイル川の美しき絶景から一転、女性の悲鳴が響き渡り、第一の殺人が起こる様子が描かれる。被害者は美しき大富豪の娘。容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員。なぜ彼女は殺されなければならなかったのか…。ナイル川に浮かぶ船内という完全なる密室で起こった殺人事件にポアロは灰色の脳細胞をはたらかせ、事件の真相へと迫っていく。

人を愛しすぎることで生まれる激しい嫉妬と欲望が生み出す禁断のトライアングル・ミステリー。それは、これまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きくかえる。

特報映像と併せて解禁されたティザーポスターでは、ピラミッドを背に美しい夕焼けに染まるナイル川に白波をたてながら浮かぶ豪華客船が描かれ、その船の煙突からは赤黒い煙がもうもうと流れる。まるでこれから起こる悲劇を予感させるビジュアルだ。

キャスト陣は…

監督・主演を務めるのは、前作「オリエント急行殺人事件」に続き、アカデミー賞に5度もノミネートされている名優ケネス・ブラナー。前作で主人公ポアロを演じるためにポアロシリーズのすべて(長編33作と短編50作)を読破し、さらにはベルギー訛りの英語の習得。ポアロのトレードマークともいえる口髭は、小説で描写されている“威厳があり、巨大な髭”を再現するため、数か月かけて作りこむほどのこだわりをみせた。そんな彼が今作でどんなポアロをみせてくれるのかにも期待が高まる。

そして美しき大富豪の娘リネットを演じるのは、「ワンダーウーマン」のガル・ガドット。リネットの夫サイモンには「ローン・レンジャー」「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマー、リネットの親友でサイモンの元婚約者ジャクリーンには、ドラマ「セックス・エデュケーション」で大注目の女優エマ・マッキー、このほか「ブラックパンサー」のレティーシャ・ライトやアカデミー賞常連のアネット・ベニングなど若手から実力派まで豪華なキャストたちが集結し、それぞれのキャラクターに秘められた複雑な思いを見事に演じ切っている。